
こんな本を連休中に読みました〜
少し前に、ネットでうろうろ徘徊しているうちに見つけていた本。
恋細工 西條 奈加(著)
今年刊行されたものらしくてとても新しいのですが、
なーんと、秋田出身の銀線細工師を巡る時代小説!なんです。
江戸時代、水野忠邦の天保の改革が行われ始めた頃。
銀をはじめとする金物細工屋の主人が亡くなって、そこで
遺された娘が、店にいる職人たちとうまくやっていこうとする中に
「平戸細工」という見たこともない美しい細工を持つ
職人がやってきて。。
というお話。
主人公の娘さん同様、職人の生み出す細工にいわば「惚れている」
わたしにとってはとても面白かったです。
職人さん達のプライドや技術の継承にまつわる諸々の葛藤。
多少は今わたしがお世話になっているインドネシアの工房でも
似たような(でもかなーり違うでしょうが)
ことがあったりするようですし、そのあたりを想像しながら
読んで行くことができました。
この著者の西條奈加さん、職人物が書きたいということから
銀細工を題材に選ばれたそうですが、実際秋田や長崎など
色んな方々に聞いて回っても、いまだに
「平戸細工がどうして秋田にやってきたのかがわからない」
というのが実情だそうです。
それで結局は職人が自らこの細工を見て虜になり
技術を自分の物にした人がいたのではないか、
という推測をたてられたようですが、そのあたりの推測もわたしも同感。
大航海時代でも、日本は植民地になっていませんから
宗主国に送るために職人を雇われたのではなく、
職人自らがポルトガル人が持ってきた細工に惚れ込んだのだと思います。。
そのあたり、今に通じる日本人の特性っていうんでしょうか、
性格を感じますね。
作らされた、のではなく、虜になった人自身が技術を習得した、のだと。
いやはや。とても良い小説に出会えました。
ほんのり恋愛が絡んでいて、時代小説に慣れない方でも気軽に読める
「職人もの」小説。
ものづくり・銀細工・江戸時代・恋愛
いずれかに興味がある方は是非一度読んでみてくださいね。
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